
山脇りこさん:
トマトは真夏の印象が強いかもしれませんが、4月~5月、初夏にかけてがおいしいトマトの旬です。今回は、ナチュレSを使うことで、どうしても砂糖を多く使いがちな甘酢の糖質を減らして、食べやすいサラダにします。ナチュレSは酢に溶かしやすいので、かんたんにできちゃうのもうれしいところ。
トマトときゅうりに少し塩をふって水分を適度に抜いてから、このナチュレS甘酢で和えると、味が決まりやすく、おいしく仕上がります。ほんのひと手間ですが、甘み、うまみが濃くなって、調味料も控えられますよ。ナチュレS甘酢は、ほかにもレタスなどのグリーンサラダにかけたり、ゆでたエビやチキンにもよく合います。
トマトは、ヘタが濃い緑色で枯れすぎていないもの、皮に張りがあって重みがあるものを選んでください。またお尻に見える放射状の線がくっきりしているものは甘みが強いと思います。
トマトと言えば、その代表的な栄養素としてリコピンが知られています。リコピンは抗酸化作用がとても強く、若々しく健やかでいるために有効だと言われています。また最近では、目の機能低下を防ぐ働きも注目されているそう。おいしいこの時期、積極的にいただきましょう。
トマト 中2個(200g)
きゅうり 1本
青じそ 3枚ほど(適宜)
塩 小さじ1/2
◆甘酢
*ナチュレS 小さじ2
*酢 大さじ2
*塩 ふたつまみ(小さじ1/3)
【1】
きゅうりは3等分し、瓶の底やすりこぎなどをつかって、たたく。
【2】
トマトはヘタを取り、一口大に切る。
【3】
[1] と[2] をボウルに入れ、塩をふって、5分ほどおく。水気が出るので、これを切る。
【4】
甘酢の材料をよく混ぜて、[3] に加えてまぜあわせる。
【5】
ラップを密着させてかけ、食べるまで冷蔵庫へ。
※甘酢をかけてすぐでも食べられますが、15分~半日ほどなじませるとよりおいしいです。
【6】
青じそを千切りにして飾る。
・エネルギー:40kcal (砂糖使用時よりも、31kcalオフ)
・たんぱく質:1.3g
・脂質:0.2g
・炭水化物
―糖質:7.9g (砂糖使用時よりも、6.8gオフ)
―食物繊維:3.4g (ナチュレSを使用することで、1.7gプラス)
・食塩相当量:2.5g
旬の食材を大切に、忙しい人にも作りやすく、モダンなエッセンスも加えた家庭料理を伝えている。朝日新聞での連載や、「あさイチ」などのテレビ、ラジオ、WEB、雑誌でも活躍中。『毎日食べたいかんたん3×3レシピ』『明日から、料理上手』『いとしの自家製』など、著書多数。
台湾愛が高じて台湾のガイド本『食べて、笑って、歩いて好きになる大人のごほうび台湾』を上梓、『台湾オニギリ』や『台湾スープ』の著書もある。
代官山で料理教室「リコズキッチン」を主宰。